何度も読み返したくなる児童文学:きつねのライネケ

何度も読み返したくなる児童文学:きつねのライネケ

きつねのライネケ

ゲーテ作
上田真而子 編訳
小野かおる 画 (2007年 岩波少年文庫 144

主人公きつねのライネケ = 悪
悪いやつをみんなで正義
振り
かざして勧善懲悪
という単純さで終わらない物語の
懐の深さ

憎まれっ子世にはばかる

ヨーロッパに古くから語り継がれてきた悪賢い狐、
ライネケの物語。18世紀のドイツの文豪ゲーテが
編んだ叙事詩を子ども向けに編集翻訳した本。
文豪の児童文学?めっちゃ重そう、めっちゃ堅そう。
そう思ったが、全く予想は外れた。読みやすい。
面白い。

登場人物が動物で風刺の効いた物語というと、
読み始めてすぐにジョージ・オーウェルの
「動物農場」を思い出して心配したが、あそこまで
暗く重く救いのない感じではない。あれもぜひ
読んで欲しい。傑作。こちらは、快活にお話が進む。
ブラックなルパン三世といったところか。

小野かおるさんの各章についた扉絵も
素晴らしい。全部集めて壁に貼りたくなるほど。

 

悪知恵と土壇場のハッタリが恐ろしいほど
切れよく働く狐、ライネケ。権力の頂点の
ライオンの愚かなほどの単純さ、欲望に
コロンと負けるライネケを追い詰めたい
被害者の熊やネコたち。

権力者の意見にたなびく民衆の動物たち。
悪事に悪事をかさねるライネケは最後に
どうなるのか?意外な結末になんだか胸がすく。

古さをまるで感じない社会の縮図。

悪事を繰り返し、恨みを買うライネケだけが
果たして本当に悪なのか。本編中盤のライネケの
語りが心に残る。

そりゃあもちろん、おれは悪さもする。
うまくだまして餌を手に入れることもある。
なんてったって女房や子どもを養わねば
ならんからだ。そんなとき、良心がうずく
こともあるさ。こんなことをしてちゃあ、
どんな最期をむかえることかと、心配にもなる。
だがねえ、みんなそうしてやしないかい?
そうやって生きのびていやしないかい?

—本文より引用—

ハッタリと出任せで死刑の土壇場を楽勝で
クリアしていく。その弁明が、実に愉快。
『こち亀』の両さんや『男はつらいよ』の寅さんの
語りを聞くようなリズム感。『ルパン三世』の
怪盗っぷりのような軽快さ、饒舌さ、インチキさ。
よくもまあ、次々に思い付くもんだ。
何回も出てくる弁明のシーンがめっちゃ面白い。

でも、お話はちょいとエグイ。
生き死にが絡む挿話もある。
だけど、思い返して。生き物は生きるために
誰かを食べている。その事実もある。

ぜひ小学生の時に読んでほしい。
全然すっきりしないか、意味不明か。
ただ、なんだか心にぐっさり刺さって
忘れられない物語だ。中学生となって、
高校生、大人になってもたまに読み返
してみたくなるかもしれない。小さい
ころから何度も読める幸せに気が付けるかも。
名作です。

この先も人間が同じような社会で生きている
かぎり古びないであろう本質がある。

おすすめです。
ぜひ読んでみてください。

きつねのライネケ

ゲーテ作
上田真而子 編訳
小野かおる 画 (2007年 岩波少年文庫 144
¥640 +税

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海藻体操(撮影:mitsumi.)

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